昔話(弁※士という職業の話)

 昔々、ある国の難関国家試験を突破した職業として、弁〇士(以下、「第1の国家資格保持者」と称する)と、弁※士(以下、「第2の国家資格保持者」と称する)と、がありました。

 ある国では、昔から第1の国家資格(者)は有名であり、報酬(以下、賃金と称する。)も高いものでした。それに対して、第2の国家資格(者)は、社会的知名度が物凄く低いものであり、賃金も低く抑えられる傾向がありました。

そのため、第2の国家資格保持者は、第1の国家資格保持者(以下、区別を容易にするため「第1のそれ」と略称することがある。)に対して劣等感を抱く人もおり、「くそぅ俺も第1のそれになってやる」と頑張る人も実際におりました。ですが、仮に第1のそれになったとしても、幸せになれるとは限りません(きっぱり!!)。 なぜにきっぱりと断言し切っているかと言うと、もしかすると筆者の身近な人に第1のそれの人がいるからです。

 さらに、第1の国家資格保持者は、指導者から「アナタはエリートなんだ!!」と鼓舞されて教育されておりました。そのため、第1のそれは、(以下略)いばって(←略、略だってば!!)。一方、第2の国家資格保持者は、指導者ひいては周りの人から「資格なんて通過点に過ぎない」、「この仕事は一生修行なんだ」、「弱い者虐めをしてはいけない」、など、散々に厳しいことを言われておりました。

 あるとき、多くの第2の国家資格保持者が一斉に「気付き」を得ました。あれ? これって資格の取り損なんじゃないか?と。 

 (※生生しいので凄く中略) 

 なお、一つだけ推測できるかも知れない事項があります。「果たして死んだ後にどちらがより良い所に逝けるのか?」について。

 誰と誰とを比較しているのか、それは読者様の想像力に委ねられるのです。